別　名 − 所在地 山形県米沢市万世町堂森 築城者 − 築城年 − 廃城年 − 現　状 宅地 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　山形県中世城館遺跡調査報告書によれば、我妻館は昭和６０年（１９８５）に確認された方形居館であり、我妻氏の宅地内に存在することからこのように命名されたとしている。東西１１５メートル、南北８５メートルの長方形をした館であり、土塁と堀によって３つの曲輪で形成されていたという。 　堂森山館とは指呼の距離にあり、我妻館とは居館と詰め城のような関係だったとも考えられ、実際に堂森山館の山腹にある墓地には我妻姓の墓石が多数見られた。米沢市には我妻姓の人が多いが、仙台藩士にもその名が見られる東北地方特有の苗字である。 　金谷館から堂森山館へ移動する途中で立ち寄ったのが我妻館である。周辺にはまだいくつかの館跡があったが、あとの行程で時間が足りなくなると困るので、我妻館からそのまま堂森山館を経て前田慶次郎屋敷へと向かった。 　昭和６０年に確認されたという考古学的には歴史の浅い居館跡だが、１９６０年代の航空写真を見るとその形状がはっきりと残されていて、東西に３つの曲輪が並び、東の曲輪のみ南へ張り出した特徴のある形をしている。今では完全に破壊されてしまい、新しい家々が軒を連ねている。 ＪＲ山形新幹線・奥羽本線・米坂線「米沢」下車　米沢市民バス／万世線「金谷口」下車　徒歩１０分 山形県中世城館遺跡調査報告書 2023/12/04