別　名 中田原城 所在地 栃木県大田原市中田原 築城者 瀬尾氏 築城年 平安時代 廃城年 − 現　状 宅地 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　桓武平氏の流れを汲む瀬尾氏の居館跡と伝わる。瀬尾は妹尾と同族であり、どちらかと言うと西日本で子孫は繁栄している。下野の瀬尾氏の足跡は不明であるが、室町時代に丹党出身の大田原氏が下野へ登場する遥か昔に当地を拠点とした一族らしい。 　梅雨の晴れ間と言っても差し支えないほど、この日は雲は多いものの時折強い陽射しに恵まれる一日となった。訪れたのは栃木県大田原市である。ずいぶんと前に大田原城とその周辺の館跡を訪ねて以来だったが、ただでさえ遠い上に路線バスがそれほど多くないためになかなか再訪できないでいた。 　大田原城には一瞥もくれず素通りして最初に訪ねたのは瀬尾館である。遺構はすでに失われているが、平安時代までその起源が遡る館跡であり、遺構がないのは百も承知である。立派な石碑が残されており、そこに簡単ながらも瀬尾氏のことが刻まれている。驚いたのは現在の当主の名が刻まれていることで、この地に居住されているのかはわからないが、平安の昔から続く名族が今もその血脈を伝えていることに驚かされた。 ＪＲ東北本線「西那須野」下車　東野交通バス「馬頭車庫」行で「金燈籠」下車　徒歩３０分 瀬尾氏館跡石碑 2024/06/27