別　名 − 所在地 群馬県藤岡市東平井 築城者 山内上杉氏 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 愛知陸運藤岡営業所 遺　構 郭・土塁・空堀 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　飛石砦は山内上杉氏の居城である平井城を守る砦のひとつとして築かれた。飛石砦のすぐ南には東平井砦が存在し鮎川東岸の守りを固めている。いずれの砦跡にも具体的な歴史や逸話は伝わらない。 土塁 土塁 曲輪跡 空堀 空堀と案山子 １９６０年代の飛石砦 　飛石砦は藤岡市内に残る山城探訪をしたときの帰り道に当時の城仲間に案内してもらった。古い航空写真を見ると長方形をした砦跡のかたちがはっきりと確認できる。その全容はもう目で確かめることはできないが、運送会社の敷地の隅には奇跡的に土塁と空堀の一部が残されている。全壊してもおかしくはなかった遺構だが、今もこうして残されていることには感謝しかない。道路沿いからも土塁がはっきり確認できるので、運送会社さえ見つけることができれば遺構を見落とすことはないと思う。 　それから１４年が過ぎて再びこの砦跡を訪ねる機会があった。同じように藤岡市内の山城へ登ったあと、日没近くまで近在の城館を訪ねることとなり、以前に自分が訪ねて感動した思い出のある飛石砦を案内した。傾いた夕陽のおかげで空堀のシルエットは陰影が強調されて以前よりも迫力を感じた。土塁も壊されることなく残っていたのを見て安心した。前回にあった可愛らしい案山子はもうなくなっていた。 ＪＲ八高線「群馬藤岡」下車　市内バス「上平」行で「公民館前」下車　徒歩１０分 藤岡市史　資料編／藤岡市教育委員会 2009/04/18・2023/11/09