別　名 − 所在地 群馬県高崎市高浜町 築城者 長野業正 築城年 弘治年間（１５５５〜５８） 廃城年 − 現　状 宅地・農地・山林 遺　構 郭・土塁・空堀 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　高浜砦は戦国時代の弘治年間（１５５５〜５８）に箕輪城主長野業正が築いた砦とされる。永禄９年（１５６６）に武田晴信は箕輪城を攻めたが、その戦いの端緒は高浜砦への奇襲だったという。 　武田氏の先手を務めた那波無理介宗安は夜陰に紛れて長野氏の防衛線を突破し、早暁に烏川を渡り高浜砦に襲い掛かった。砦を預かる匂坂長信は箕輪城へ戻っており、高浜砦はあっという間に陥落した。宗安は高浜砦に火を放ち進撃を続けたが、箕輪城から出撃した援軍に敗れて退却したという。 　旧倉渕村の城館探訪をする途中、御門城への再訪を果たしてから高浜砦へと立ち寄った。周辺は民家が建ち並びあまりうろうろとできるような感じではなかったのと、事前の予習が不足していてそれほどの遺構はないものと思い込んでいたため、さっと眺めただけで立ち去ってしまったのだが、まだ土塁や空堀が健在であることを後から知った。今もそれらの遺構が残されているのかは不明だが、後々になって残念な気持ちがこみ上げてきた。小さな砦でも入念な下調べは必要なことを改めて思い知らされた。 ＪＲ北陸新幹線・高崎線「高崎」下車　群馬バス「榛名湖」行で「鳥井沢」下車　徒歩１０分 日本城郭大系／新人物往来社 2024/10/24