別　名 − 所在地 東京都西多摩郡奥多摩町川野 築城者 杉田重直 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 小河内ダム湖底 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　杉田氏は甲斐と武蔵国境付近を拠点とした地侍であり青梅を中心に奥多摩から埼玉県飯能市あたりまでを領有した三田氏の被官であったが、三田氏が北条氏に滅ぼされるとそのまま北条氏に仕え小河内衆として檜原衆の平山氏とともに武田氏との最前線を警備する役割を担っていた。小菅村には武田氏の家臣小菅氏がおり両者の間では小競り合いや捕虜となった人の売り買いが行なわれていたという。 　山梨県の小菅村へ向かったのは師走の寒い日だった。快晴の空がもたらす放射冷却で奥多摩は凍てついていた。奥多摩湖沿いを走るバスが日陰に入ることが多いために車内は底冷えしている。ちょうど深山橋を渡ろうとするときに橋の西側湖底に杉田屋敷が沈んでいることを思い出した。 　屋敷跡を訪ねようにも今では小河内ダムの湖底に沈んでいるのでバスの車窓から推定地を撮影した。バスに乗っていて気づいたが橋を渡った場所には陣屋という地名が残っている。ただ杉田氏の屋敷と関係があるのかはわからない。寒さに震えつつバスは山梨県へ入り小菅村の天神山城跡へと向かった。 ＪＲ青梅線「奥多摩」下車　西東京バス「小菅の湯」行で「深山橋」下車　徒歩５分 日本城郭大系／新人物往来社・村人の城・戦国大名の城／洋泉社 2016/12/15