別　名 − 所在地 東京都青梅市今井 築城者 今井氏 築城年 鎌倉時代 廃城年 − 現　状 今井堀の内児童遊園 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　堀ノ内の地名から武士の館があったことが想起されているだけで伝承も遺構も残ってはいないが、すぐ北側には今も見事な遺構を残す今井城がある。今井城は室町時代に今井氏が築き戦国時代に北条氏により攻め滅ぼされたとされる。今井堀ノ内は今井城が築かれる以前に今井氏の居館が構えられた場所ではないかと思う。 　今井堀ノ内から西へ歩くと正福寺という寺院があり、そこに東京都の史跡に指定されている今井氏の墓石が建ち並んでいる。寺伝によれば今井氏は木曾義仲の重臣で近江粟津の戦いに敗れて自害した今井四郎兼平の末裔という。兼平の一族は故郷の信濃にいたのだろうが、事情や人の縁を頼って武蔵に移り住んだらしい。兼平の菩提を弔うために子孫が奉納した応永２年（１４０３）の年号が刻まれた本尊が正福寺に伝えられていたという。 今井堀ノ内 正福寺 今井氏一族の墓所 　飯能市から山越えをして入間市を通り東京都青梅市まで歩いてきた。最近は城跡廻りよりも里山歩きが好きになってしまい城館跡は二の次となっている。これなら遺構や石碑がなくても十分に楽しめるし健康の維持にも役立つ。僕も年齢的にきつい山城をいくつも登るのは無理になってきたので今後はこういったかたちの楽しみ方をしていきたい。今井城の素晴らしい遺構をゆっくり楽しんだあとはまだ訪れたことがなかった今井堀ノ内を訪ねた。遺構こそないが近くの正福寺に並ぶ今井一族の墓を見たりと楽しい時間を過ごすことができた。 ＪＲ青梅線「河辺」下車　西武バス「入間市駅」行で「今井市民センター前」徒歩２分 東京都の中世城館／戎光祥出版 2019/01/18