別　名 − 所在地 東京都八王子市西寺方町 築城者 小田野源太左衛門 築城年 天正１５年（１５８７） 廃城年 天正１８年（１５９０） 現　状 山林 遺　構 郭・土塁 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 国指定史跡 評　価 　八王子城の砦とも思える小田野城は、八王子城の築城と同時に北条氏照の家臣小田野源太左衛門が築いたという。天正１８年（１５９０）に上杉景勝の軍勢に攻め落とされ、源太左衛門は後に小田源左衛門と改名し水戸徳川家に仕えたという。源太左衛門の父親は同じ八王子市内に屋敷を構えていた小田肥後守定久なので、旧姓に復したことになるが、なぜ小田野氏を名乗ったのかはわからない。小田野城は案下道を抑える要衝でもあった。 小田野城 土橋 虎口 曲輪 曲輪 曲輪 物見台 物見台 物見台 　小田野氏の居城とも八王子城の砦とも解釈される丘城でささやかながらも遺構は残っている。道路建設で丘ごと消滅する運命にあったが、八王子城の一部として国史跡の範囲に含まれたおかげで、城跡のある丘にトンネルを通して遺構が保存された。 　物見台と呼ばれる土壇があるぐらいで土塁はほとんど見られないが、戦時中や戦後の開墾で土地の改変があるのだろう。小田野城には過去に二度訪れているが、特に見どころのある城ではなく、ほとんど印象に残っていない。八王子城を訪れたときのついでに立ち寄るぐらいで良いと思う。 ＪＲ中央本線「高尾」下車　西東京バス「グリーンタウン高尾」行で「タウン入口」下車　徒歩５分 日本城郭大系／新人物往来社 2003/12/23・2011/12/19