別 名
所在地 東京都八王子市宇津木町
築城者 武田勝頼
築城年 永禄12年(1569)
廃城年
現 状 八王子インターチェンジ
遺 構
移築建造物
再建建造物
史跡指定
評 価
 永禄12年(1569)に大軍を率いた武田信玄は滝山城へ迫った。信玄自身は拝島大師に布陣し別働隊を率いた小山田信茂は廿里で北条軍を撃破した。諏訪四郎勝頼は尾崎山に布陣して滝山城に猛攻を加え落城寸前まで追い詰めたという。二の丸まで落ちたというから血気に逸る勝頼は相当に激しい攻撃を加えたようだが、もうひと押しすれば落城させることができただろうになぜか兵を収めている。
 若き日の武田勝頼が布陣した尾崎山は八王子インターチェンジとなり山そのものが削られてしまっている。この戦いの2年前に信玄の嫡子義信は廃嫡されて死んでいるから、勝頼こそが武田氏の後継者と目されていたはずである。何も残らない城跡を近くから眺めることしかできないが、信玄の前で手柄を挙げたい勝頼の気負う姿が目に浮かぶようでそれなりに楽しんで歩くことはできた。
JR中央本線・八高線・横浜線「八王子」下車 西東京バス「杏林大学」行で「尾崎」下車 徒歩5分
多摩丘陵の古城址/有峰書店新社
2011/09/27