別 名
所在地 東京都八王子市南大沢
築城者 井草忠政
築城年 戦国時代
廃城年
現 状 農地
遺 構
移築建造物
再建建造物
史跡指定
評 価
 新編武蔵国風土記稿に伝えられる井草氏の屋敷跡である。井草越前守忠政と子の織部は八王子城の北条氏照に仕えていた。日本城郭大系の記述では井草氏の本拠地は杉並区井草ではなく、比企郡川島町の伊草ではないかとしている。多摩ニュータウンの開発が始まる前は屋敷跡に稲荷社があり、医性寺には井草越前守の墓もあったらしいが、今ではそのいずれも廃されている。
 井草氏の屋敷跡を21年ぶりに訪ねてみた。前回は日本城郭大系の記述を頼りに訪れたが、あまりにも手がかりが少なすぎて少し見当違いな場所を撮影していた。屋敷跡にあった神明社と稲荷社はもう開発で失われている。井草氏の墓があったという寺院も廃寺となって久しいようで、この土地から井草氏の活躍した時代を偲ぶことはできなかった。今回は明治時代の地図などを参考として割り出した位置なのでほとんど正確なはずだが、それでも何も残っていないことには変わりなく、丘陵を背負ったそれらしい風景を何とか探し出して撮影し次の目的地へと向かった。
京王線「京王堀之内」下車 徒歩15分
日本城郭大系/新人物往来社
2001/08/23・2022/06/13