別　名 越後屋敷・大寺平遺跡 所在地 東京都日野市南平 築城者 − 築城年 − 廃城年 − 現　状 大寺平緑地・宅地 遺　構 土塁 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　大寺平遺跡という名称もある城館跡だが歴史については不明となっている。高麗氏に連なる一族の館か、越後屋敷という別名から高幡不動付近に本拠を置いた平山越後守の居館とするのが的を射ているように思う。この付近は平氏の末裔が住み着いたとも伝えられ、南平の地名もそれを起源とするらしい。平山氏は西党出身であり高麗氏は平姓の一族が存在するが、どちらの館なのか断言はできないし、時代が異なれば双方の館が置かれた可能性もあると考えたい。 　高幡城へ登ったあとは墓地から下山したのだが、墓地の向こう側が南平館だったことは高幡不動を出て再び丘へ登ってからわかった。途中で最短ルートが工事中で通行できずに少しだけ遠回りしたが、館跡とされる場所は高齢者介護施設が建設されていて内部へ入ることが憚られた。台地縁に土塁らしい地形が残るほかは何もなかったが、丘を下り大寺平緑地から見上げる塁壁は城館らしさが十分に感じられた。 京王電鉄高尾線・多摩都市モノレール「高幡不動」下車　徒歩１５分 東京都の中世城館／戎光祥出版 2021/10/20