別　名 − 所在地 千葉県習志野市鷺沼 築城者 鷺沼光義 築城年 正応年間（１２８８〜９３） 廃城年 − 現　状 鷺沼城址公園 遺　構 郭・土塁 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　石橋山の戦いで敗れ海路から房総に上陸した源頼朝だったが、大軍を擁する千葉常胤と上総広常らが馳せ参じたことで敵対していた勢力も次々と帰参しその軍勢は膨れ上がった。頼朝は鷺沼旅館に立ち寄り兵を整えているが、それが鷺沼城のことであるかはわからない。これより百年ほど後に鷺沼太郎光義が鷺沼城を居城としているので原型となった武士の居館があったのだろう。 鷺沼城 鷺沼太郎光義の碑 鷺沼古墳 鷺沼城址公園 土塁の痕跡 斜面の様子 　安房に逃れて房総で兵を募った源頼朝が逗留したとされる鷺沼城は公園として整備されている。広々として綺麗な公園という印象で遺構と確信できるものはなかった。それらしい土地の起伏はあるものの７世紀後半の鷺沼古墳との重複遺跡であるため明確な城館遺構は見られない。 　この日は幕張駅を起点として武石郷から習志野市にある実籾城まで歩いた。それで十分に満足して京成本線に乗車して帰途に就いたのだが、久しぶりに鷺沼城へ訪れてみたくなり京成津田沼駅で降りた。前回はＪＲ津田沼駅から歩いたのでとても遠く感じたが、京成津田沼駅からだとそれほど時間はかからない。相変わらず小ざっぱりとした公園で鷺沼古墳がある他は特に見るべきものもない。台地縁のフェンス沿いには少し土地の起伏が認められるが遺構と言われると少々心もとない感じがする。他にも城域とされる場所があるようだが、さすがにもう訪れることはないだろう。 京成本線「京成津田沼」下車　徒歩１５分 房総の古城址めぐり／有峰書店・日本城郭大系／新人物往来社 2002/05/20・2019/02/01