別　名 鳥山城 所在地 千葉県館山市南条 築城者 鳥山時明 築城年 室町時代 廃城年 天文３年（１５３４） 現　状 山林 遺　構 郭・土塁・堀切 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 − 　里見氏がまだ稲村城を本拠地としていた時代に仕えていた鳥山氏の居城であったとされる。鳥山時貞のときに里見氏の内紛が起こり時貞も稲村城で討死を遂げた。そのときに滅ぼされた里見義豊の正室となっていた時貞の娘は父の居城である南条城へ逃れて自害している。まだ１６歳だったという。姫塚と呼ばれる石積の塚が残っているそうだがこれも見ていない。 　稲村城から館山市街へ歩いていたときに国道４１０号線の北条バイパスから南条城がよく見えた。当初はこの城にも登るつもりでいたのだが、気温が上がったために稲村城では小さな虫が飛び交い歩きづらかったことから南条城へ登るのはやめた。近いからと寄り道してしまうと肝心の館山城を急ぎ足で見ることになってしまう。それほど見るべき遺構もなさそうなので決断は早かった。 　戦国時代初期に廃城となった城なので遺構は簡素なものらしいが堀切や井戸が山中に残っているという。再訪して確かめるつもりもないが、悲哀を感じる逸話が残る城なので少し後ろ髪を引かれる思いもしたが館山城へ向けて歩くこととした。 ＪＲ内房線「館山」下車　ＪＲバス「安房白浜」行で「相生橋」下車　徒歩３０分 日本城郭大系／新人物往来社 2019/03/12