別　名 小島中納言屋敷 所在地 千葉県香取郡多古町林 築城者 − 築城年 − 廃城年 − 現　状 三社大神社 遺　構 土塁 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　多古橋川を挟んで多古城と向き合う台地に長者屋敷と呼ばれる城館跡がある。土地の伝承では小島中納言という人の屋敷であったという。古い小字名は庄屋見台であり、中世の屋敷というよりも近世の豪農屋敷のような地名である。時代背景はまったく不明であり、また戦闘を意識した城郭という形態は見られない。 長者屋敷 三社大神社境内 三社大神社境内 山林内の平場 土塁状地形 山林内の墓地 　芝山町から多古町へ向かうには林という地区に広がる丘を越える必要があった。時々車が通り抜けて行くが、途中で三社大神社へ向かうために分岐した道を歩くと誰とも出会わなかった。まるで中世の古道のような良い道だったが、途中で大規模な道路建設が行われており一気に現実へ引き戻された。 　三社大神社が屋敷跡とされるが、境内には土塁や空堀は見られない。参道の他にも縦横に道があるが、これも城郭遺構とは違うような気がする。神社の案内板などはなく何の手がかりもつかめなかった。ここよりもう少し西に丘から下る道があったので降りてみると、二段の平場があり下段の平場にはお決まりのような墓地があった。敢えて屋敷が構えられた場所を突き詰めるとこの場所かとも思ったが、日の当たらない北側斜面であり居住空間とは思えなかった。 京成本線「空港第２ビル」下車　多古町コミュニティバス「多古町役場」行で「染井」下車　徒歩３０分 日本城郭大系／新人物往来社・Ｗｅｂサイト／余湖くんのホームページ 2023/01/30