別　名 高篠城 所在地 千葉県千葉市若葉区高品町 築城者 安藤氏 築城年 戦国時代 廃城年 天正１８年（１５９０） 現　状 宅地・等覚寺・春日神社 遺　構 郭・土塁・空堀 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　高品城は千葉氏ゆかりの城郭で戦国時代には千葉氏に仕えた安藤豊前守が城主であった。千葉氏の居城である亥鼻城と本佐倉城を結ぶ古道を抑える要衝で、永正２年（１５０５）の千葉昌胤の元服では、本佐倉城を進発した５百騎の隊列が高品城に入り、重臣が当主の諱の候補を３つ受け取り、妙見宮の神前で神籤を引いて決定した。千葉氏にとってはこうした儀式を行う神聖な城でもあったらしい。 　高品城の傍らに建つ等覚寺の開基は安藤勘解由であり、本尊の薬師如来像は元亀２年（１５７１）に納められたもので、戦国時代後期には安藤勘解由が城主だったと思われる。千葉氏は北条氏に従属していたので天正１８年（１５９０）の小田原の役で廃城になったのだろう。 高品城 案内板 空堀跡 等覚寺 土塁と空堀 空堀 空堀 春日神社 曲輪 　この日は早朝から千葉市若葉区の城を訪ね歩いた。途中から冷たい風が吹きすさび嫌になってきたが、高品城だけは立ち寄っておきたいと思い、最後の力を振り絞って訪ねてみた。 　ほとんど遺構は残っていないとされる高品城だが、高層マンションの横にある春日神社との間に土塁と空堀が残っている。春日神社の境内もおそらく曲輪の一部だったと思われ、それなりに雰囲気を感じさせた。マンションの前には小さな公園があり、ここに高品城の案内板が設置されている。真新しい案内板なので最近になって設置されたのだろうが、こういった配慮はありがたい。願わくば遺構が残っていた頃の状態を見たかったが、それはもう叶わぬ夢であり、案内板が設置されたことでこれからも高品城の存在が後世へ伝えられるのだから、それだけで十分だと思った。 ＪＲ総武本線「千葉」下車　千葉内陸バス「みつわ台車庫」行で「高品第二公園」下車　徒歩１５分 日本城郭大系／新人物往来社・高品城跡案内板 2025/02/13