別　名 − 所在地 山梨県甲府市大手 築城者 馬場信春 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 宅地 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　若き日の信春は教来石民部少輔景政と名乗っていたが武田信玄の計らいで名跡の絶えていた馬場氏を継ぎ、馬場美濃守信房と名乗った後に信春へ改名している。 　武田二十四将の中でももっとも信玄からの信頼が厚かったのは信春ではなかったかと思うし、それを裏付けるような逸話も多く残されている。武田氏が駿河へ侵攻したときに晴信は今川館の宝物を奪い取るよう命じたが、信春は「宝物を奪い取ったとあらば、後の世に物笑いの種になるから燃やしてしまえ」と部下に命じている。それを聞いた信玄は怒りもせずに「あいつの言う通りだ。財宝を奪ったとなれば末代までの恥となろう」と苦笑いしたという。このやり取りを見ても二人の信頼関係の大きさを感じさせる。自分は武田氏の中でも信春がもっとも好きな武将なので好きな逸話である。 　護国神社入口の交差点付近に一国の太守の器量人と称された馬場信春屋敷の標柱がある。甲府駅から真っ直ぐに武田神社へと延びる参道に面した場所である。実際に当時の町割りがどうなっていたのかはわからないが、古地図では今とそれほど大差がないように思う。 ＪＲ中央本線「甲府」下車　山梨交通バス「武田神社」行で「護国神社入口」下車　徒歩１分 武田二十四将伝／新人物往来社 2007/05/06・2015/04/17