別　名 − 所在地 山梨県山梨市東 築城者 岩手縄美 築城年 室町時代 廃城年 − 現　状 金光寺 遺　構 土塁 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　岩手縄美は武田信昌の四男として生まれている。長兄の信縄が家督を継いだことに不満を持ち兄油川信恵と連合して信縄と争った。信昌と信縄は相次いで死んでいるが毒殺された可能性もあるように思える。信縄の嫡男信虎が家督を継承したときはまだ少年であり縄美は信恵と再び本家に対して敵対するようになった。永正５年（１５０８）に信虎は油川勢が拠点とする勝山城を急襲し信恵と縄美らを討死させ混乱の続いた甲斐国内の争いは収束を見せ始めた。岩手氏は家名の存続を許されており岩手信盛が家督を継いでいる。 　笛吹川に架かる岩手橋の西に岩手氏の屋敷はあった。屋敷跡は金光寺の敷地となっているが、朽ちかけた山門を残すのみで敷地の大部分は公民館となっている。石積で被覆された土塁が今も残るが案内板などはない。ここより西にある信盛院には岩手氏の墓所があるが少し距離があったので訪ねていない。 ＪＲ中央本線「東山梨」下車　徒歩４０分 武田一族のすべて／新人物往来社 2008/12/20