別　名 − 所在地 山梨県大月市駒橋 築城者 小山田信有 築城年 天文１６年（１５４７） 廃城年 − 現　状 大月市立図書館 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　武田信玄の佐久侵攻で滅ぼされた志賀城の笠原清繁夫人は競売にかけられ小山田信有に２０貫文で競り落とされた。そのときに住まわされた屋敷が妾婦屋敷であると伝わる。笠原夫人は信有の没後も生き続け５２歳で世を去ったという。 　戦国の悲哀を感じさせる屋敷跡はその用途とは正反対の大月市立図書館となっている。笠原夫人は美貌であったとされるが、信有の子を産んだのかどうかはわからない。夫を滅ぼした武将の妾になるというのも辛いことだが、屋敷を与えられて大切にされたのはまだ良い方であり、名もなき女性は金山の遊女に男性は金山の人夫とされ、子どもも下男と下女として使われた。戦国時代の日本ではそのようなことは日常的に行われていたのである。 ＪＲ中央本線「大月」下車　徒歩１０分 甲斐の山城と館／戎光祥出版 2014/12/05