別　名 − 所在地 山梨県北杜市須玉町下津金 築城者 津金氏 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 宅地 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　甲斐武田氏に仕えた津金氏は同じ源氏でも佐竹氏の流れを汲むという。室町時代に津金胤義と胤秀父子が甲斐に居住し、津金村と信濃佐久郡を領有し、その一族が後年に津金党と称したとされる。 　津金氏は津金党の棟梁として平沢峠と十文字峠の監視役を担い、津金美濃守胤時は武田晴信に仕えて活躍した日向大和守の娘を娶り、そこで生まれたのが津金又十郎であるが、後に跡部氏の名跡を継いで跡部勘五郎と名乗り、下津金に屋敷を構えた。武田氏滅亡後、津金衆は徳川家康に召し出され、勘五郎は天正１８年（１５９０）の小田原の役で岩槻城に出陣し討死した。 　久しぶりに甲斐の土豪屋敷を訪ねた。一時は毎週のように甲斐盆地を眺めながら、こうした土豪たちの屋敷跡を訪ねたが、それは自分にとっても楽しい時間だった。こうして再び屋敷跡を訪ね歩くことができたのは大変に嬉しい。 　津金又十郎屋敷は今もその末裔が暮らしているようだった。屋敷の中央を道が貫いているが、往時は長方形をした屋敷だったらしい。遺構は見られないが、津金氏邸宅の東側が高くなっているのは、当時からこうした地勢だったのかもしれない。 ＪＲ中央本線「日野春」下車　北杜市バス「大和公民館」行で「下原公民館前」下車　徒歩１０分 甲斐の山城と館／戎光祥出版 2025/12/18