別　名 − 所在地 山梨県北杜市須玉町下津金 築城者 清水氏 築城年 室町時代 廃城年 − 現　状 宅地 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　津金衆の一員に名を連ねる清水氏の屋敷跡である。清水氏は津金氏と同じく室町時代に甲斐へ土着した佐竹氏の流れを汲む一族で、信濃佐久から甲斐へ移住したという。 　津金胤義の子胤秀が清水縫殿助の妹を妻に娶り、近在の土豪たちとも姻戚関係を重ね、戦国時代には津金衆として武田信虎に従った。信虎が甲斐から追放された後は晴信に仕えているが、天正１０年（１５８２）の武田氏滅亡後の動向はわからない。 　津金衆の一員清水氏の屋敷跡は下津金の藤岡神社の麓にあり、今も子孫の邸宅となっている。ここに至るまでの細く曲がりくねった道は教習所のクランクコースを思い出すような屈曲を見せていた。 　屋敷跡の遺構は残っていないと思われるが、白壁の土塀に囲まれた屋敷はまるで近世の陣屋跡のように美しく、往時を彷彿とさせるような由緒ある旧家の趣きを今も存分に伝えている。 ＪＲ中央本線「日野春」下車　北杜市バス「大和公民館」行で「和田公民館前」下車　徒歩１０分 甲斐の山城と館／戎光祥出版 2025/12/18