別　名 − 所在地 山梨県北杜市高根町清里 築城者 − 築城年 − 廃城年 − 現　状 山林 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　仁王屋敷と伝えられるが、その歴史はまったく不明である。伝承地からは１５世紀前半のものと思われる五輪塔が１３基もまとまって出土しているが、これが城館としての遺物なのか、単純に中世の墓地だったのかは不明とされている。 　国道１４１号線は別名を清里ラインと称され、沿道にはペンションやコテージ、それに牧場などが点在している風光明媚な土地を奔っている。高原にあるため現在は避暑地として親しまれているが、中世においては甲斐から佐久へ抜ける軍道だったと想像される。 　念場千軒と呼ばれたほど繁栄した村落だった面影は窺えないが、戦国時代には武田氏と村上氏の間で合戦が起きたこともあり、当時は重要な場所だったらしい。今となっては美しい高原の別荘地だが、リゾートホテルへと向かう砂利道の北側に仁王屋敷は存在していた。ちょうど五輪塔が出土したとされるあたりを撮影したが、まるで昔の時代劇に出てくるかのような街道沿いの雑木林となっており、遺構はないものの街道を行く浪人者になったような気持ちに浸った。 ＪＲ中央本線「長坂」下車　北杜市バス「清里駅前」行で「三軒屋」下車　徒歩５分 甲斐の山城と館／戎光祥出版 2025/12/18