別　名 − 所在地 長野県上田市小泉 築城者 小泉氏 築城年 − 廃城年 − 現　状 宅地 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　旗鉾館の歴史は伝えられていないが、この周辺を治めた小泉氏に関連した館跡と思われる。小泉氏の先祖は源満仲の後裔を称した泉親衡である。鎌倉幕府の御家人として信濃小泉荘を本拠としていた親衡は、源頼家の遺児千寿丸を擁立して執権北条氏の打倒を企てたが、首謀者の多くは捕えられ、親衡は逐電し行方不明となった。 　小泉荘に残った一族は小泉氏を名乗り、戦国時代の当主小泉重成は村上義清に従い、天文１７年（１５４８）の上田原の戦いに出陣している。天文２２年（１５５３）に義清が武田晴信に追われて越後へ逃亡すると、重成は武田氏に許されて家臣となった。 　浦野川に架かる寺口橋北西の住宅地が旗鉾館であり、土塁や堀はないものの館らしい地形が残っている。道へ向かって突き出した平坦地は広さはないが、遺構と考えてよいほどの風格を備えている。旗と鉾というのがいかにも武士の居館らしい名前だと思う。 ＪＲ北陸新幹線・しなの鉄道・上田交通「上田」下車　千曲バス「青木」行で「横山入口」下車　徒歩１５分 信濃の山城と館／戎光祥出版 2016/04/02