別　名 − 所在地 静岡県藤枝市田中 築城者 今川義元 築城年 天文６年（１５３７） 廃城年 永禄１３年（１５７０） 現　状 田中城下屋敷 遺　構 土塁 移築建造物 田中城二重櫓 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　徳之一色城は室町時代に一色信茂が築いたとされるが、おそらく居館程度の規模であったと思われる。本格的な城が築かれたのは天文６年（１５３７）のことで、今川義元が築城を命じ由井美作守正信が在城した。正信は永禄３年（１５６０）の桶狭間の戦いで討死したため長谷川紀伊守正長が替わって徳之一色城を守った。 　永禄１３年（１５７０）に武田信玄の軍勢に包囲され、長谷川正長と城兵は降伏し城を明け渡し、信玄は馬場信春に命じて徳之一色城よりやや西に田中城を築いたため、徳之一色城はその一画に取り込まれるかたちとなり、近世には田中城の下屋敷が置かれた。 　正月２日の寒い日に西焼津駅から延々と歩いて田中城を訪ねたが、その途中で徳之一色城跡となる田中城下屋敷へ立ち寄った。年末年始の休館日だったので門は閉ざされ、中へ入ることはできなかった。それでも塀越しに二重櫓を見ることができたので良かったが、土塁を見ることはできなかった。このときはそのまま田中城へと向かっている。数年後に田中城へ再訪する機会があったが、徳之一色城に立ち寄ることはしなかった。 ＪＲ東海道本線「西焼津」下車　徒歩２０分 日本城郭大系／新人物往来社・静岡の山城ベスト５０を歩く／サンライズ出版 2012/01/02