別　名 深良の陣山 所在地 静岡県裾野市深良 築城者 大森氏 築城年 − 廃城年 − 現　状 山林・墓地 遺　構 郭・土塁 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　裾野市深良は大森氏の故地とされている。堀ノ内の地名の他にも大森氏とゆかりのある興禅寺や西安寺があるが、興禅寺の裏山は陣山と呼ばれ、大森氏の居館に対する詰め城と考えられている。時代背景は不明だが、大森氏初期の居城とも思われ南北朝時代から室町時代初期にかけての築城ではないかと思う。 深良城 興禅寺北側の土塁 興禅寺北側の土塁 北曲輪 二の郭　切岸 二の郭 二の郭 三の郭 主郭 主郭　土塁 主郭　土塁 主郭　土塁 　興禅寺の裏山は北側から見るといかにも城跡といった雰囲気を漂わせている。遠目に見ても段曲輪がはっきりと確認できるが、興禅寺北側の墓地には規模の大きな土塁が残されている。ここから南へ山道をたどると二の郭があるが、あちこちに私有地立入禁止の標識があるので段曲輪へ近づいてみることはできなかった。 　主郭にも墓石が並ぶが、台地の縁はやはり土塁が取り巻いており、ここが城郭であることを雄弁に物語っている。主郭は広々としており、建物を建てるだけの広さは十分にある。その南へ三の郭が展開するが、こちらは大部分が墓地になっていた。現状で堀切は見られないが、ここに堀切がなければいけないと思える箇所がいくつかあったので、墓地が造成されたときに埋められたのだろう。深良城については思いがけず見事に遺構に出会えてとてもご機嫌な城廻りとなった。 ＪＲ御殿場線「裾野」下車　富士急バス「御殿場駅」行で「裾野市市民文化センター前」下車　徒歩１５分 静岡県の中世城館跡／静岡県教育委員会 2024/12/25