別　名 − 所在地 岐阜県岐阜市御望 築城者 村山芸重 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 山林 遺　構 郭・堀切 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 − 　鵜飼山城は有事になると土岐氏が逃げ込んだ山城である。戦国時代の城主は土岐頼芸の家臣村山芸重と伝わり、家中の内紛が起きると土岐氏の当主は鵜飼山城へ逃れて時節を窺ったというから、土岐頼芸の時代よりも早くから存在していたのかもしれない。史実かはわからないが、永禄７年（１５６４）に竹中半兵衛重治がわずかな手勢を率いて稲葉山城を乗っ取ったときも斎藤龍興は鵜飼山城へ逃げ込んだという。 　土砂降りの関ヶ原古戦場を訪ね歩いたあと、岐阜の長良温泉の宿へ着いたときにはもう雨は上がっていた。ホテルの風呂に入り部屋で寛ぎながら窓の外に目をやると、翌朝に向かう予定にしていた鷺山城がよく見えた。その向こう側にも気になる山が見えたので、地図で調べてみると鵜飼山城だった。鷺山城からは距離がかなりあり、遺構もあまり明確ではなさそうなので訪れることはしなかったが、美濃守護土岐氏の逃げ込み用の城という歴史が面白いので、ここで取り上げてみることにした。 樽見鉄道樽見線「本巣」下車　徒歩１時間 日本城郭大系／新人物往来社 2012/03/10