別　名 − 所在地 三重県名張市下小波田 築城者 島藤氏 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 山林 遺　構 土塁・空堀 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 − 　天正伊賀の乱で伊賀の国人衆と戦った織田信雄と家臣の滝川雄利は下小波田にそれぞれ拠点となる城を築いたが、その周辺にも雄利に従った土豪たちの館が点在している。島藤氏の居館もそのひとつであり、信雄が拠った桜町中将城のすぐ南に位置している。島藤氏は名張市の下小波田を発祥とする土豪なので、織田氏の大軍が伊賀へ侵攻したときに従属したのかもしれない。 　桜町中将城の豪快な遺構を存分に味わったあとは、農道を回り込むようにして島藤館へと向かった。何せ資料も皆無に近く、事前の下調べなどは何もしていない。チャンスがあればあわよくばという気持ちで赴いた。 　地方の農村だけあって日中に歩いている人もほとんどおらず、館跡の東側を歩いてみたが、鬱蒼とした竹藪に覆われていて取り付く島もない様子だった。手前に段々となった地形が残るが、これが遺構なのかは定かではない。今も土塁と空堀が残っているらしいが、それを確かめることもなく通り過ぎるだけに終わった。 近鉄大阪線「美旗」下車　徒歩３０分 三重の中世城館／三重県教育委員会 2024/10/30