別　名 − 所在地 埼玉県さいたま市桜区西堀 築城者 真鳥山日向守 築城年 鎌倉時代 廃城年 − 現　状 日向不動堂 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　鎌倉時代に畠山重忠の家臣真鳥日向守が築いたと伝わるが、真鳥日向守の事績についてはまったくわからなかった。榛沢六郎成清や本田次郎親常のような郎党たちの活躍は伝わっているが、真鳥氏については何もわからない。付近には重忠が居館を構えたという道場館があるが、飛び地の管理を任された代官のような人ではなかったかと思う。 　南与野駅から南西の微高地に日向不動堂がある。何よりも駅から近いというのは何物にも代えがたいありがたさがある。微高地という以外に城館らしさを感じさせるものは何もないが、境内には真鳥山日向守城址と刻まれた石碑が建っている。碑文には住居表示の改正により小字名の日向という地名が失われてしまうことを惜しむためにこの石碑を建てたということが刻まれているだけで、真鳥氏の活躍などには触れられていない。石碑を建立したのは西堀氷川神社の宮司で真取さんという方であり、この人こそが真鳥日向守の末裔であり子孫は連綿としてこの土地を守り続けてきたのだろう。 ＪＲ埼京線「南与野」下車　徒歩１０分 日本城郭大系／新人物往来社・埼玉ふるさと散歩／さきたま出版会 2003/02/22