別　名 木内氏館・太田窪城 所在地 埼玉県さいたま市南区太田窪 築城者 木内右衛門 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 宅地・太田窪市民緑地 遺　構 土塁 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　武蔵千葉氏の重臣木内右衛門が居住した館と伝わる。千葉氏と木内氏の繋がりは深く千葉氏に関連した城館を訪ねると付近に木内姓の家があったことが何度かある。木内氏の先祖をたどれば千葉氏の一門に行き着くが、現在の太田窪堀ノ内も千葉氏の邸宅となっており主従の結びつきの強さを今も示しているように思った。 太田窪堀ノ内の近景 土塁 熊野神社の土塁 　領ヶ谷城へ再訪したときに太田窪堀ノ内へも立ち寄ってみた。浦和競馬場を通り抜けたときに馬運車が目の前を通り、当たり前だが馬を載せていた。地方競馬は運営が苦しいとは思うが、浦和競馬は中央競馬と連携して馬券を発売するなどして必死に生き残りを図っている。ギャンブルも立派な庶民文化のひとつなのでこれからも頑張ってほしい。 　競馬場のすぐ東側にある太田窪堀ノ内は城館跡と言っても文化財指定もされていない一般の邸宅なので内部の見学はできない。個人の邸宅なので周辺から眺めるしかないのだが、敷地内の土塁はよく見える状態でとても満足できるものだったし熊野神社の境内にも土塁が残っていた。訪問してから１０年近くが過ぎたときに航空写真を眺めてみたところ、堀ノ内周辺は区画整理などもありずいぶんとすっきりしていた。大きな邸宅なので維持も大変だろうし、一部の遺構も破壊されてしまったのかもしれない。 ＪＲ京浜東北線「浦和」下車　国際興業バス「東浦和」行で「太田窪」下車　徒歩１分 日本城郭大系／新人物往来社・埼玉ふるさと散歩／さきたま出版会 2011/11/25