別　名 小宮山城 所在地 埼玉県川口市戸塚 築城者 小宮山忠孝 築城年 戦国時代 廃城年 天正１８年（１５９０） 現　状 宅地 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　戸塚城は成田氏の家臣小宮山弾正忠孝の居城とされる。岩槻城は成田氏による築城という説があるが、川口市内に家臣の居城があったとすると成田氏築城説も信憑性を帯びてくる。文献には「遠くに綾瀬川を越え越谷の宿駅まで眼下に見やり筑波山も手にとるばかり」と記されているが、城跡からの眺望を生き生きと感じさせる見事な文章だと思う。 戸塚城跡の現況 破壊される戸塚城 １９６０年代の戸塚城 　崩されてゆく城を訪れるのは寂しかった。戸塚城についてはもう少し早く訪ねれば良かったと今も後悔している。僕が訪れたときは発掘に伴う現地説明会も終わり、重機で切り刻まれる戸塚城の断末魔の姿だった。２１世紀を過ぎても奇跡的に残っていた城が崩されるのは本当に残念だと思う。それでも住宅地になってしまう直前の戸塚城を撮影できたのは不幸中の幸いだった。剥き出しの土が痛々しく城が失われてゆく過程を如実に捕えた写真である。 　１８年ぶりに戸塚城を再訪することにした。久しぶりに川口市内の城館を訪ね歩き、戸塚安行駅から帰路につくために通りがかったのだが、素通りするのももったいないので台地の上を歩いてみたが、麓まで開発の手は及んでおり昔からあった文化住宅などはきれいさっぱりと消えていた。 埼玉高速鉄道「戸塚安行」下車　徒歩５分 埼玉の古城址／有峰書店新社 2002/02/09・2020/01/05