別　名 − 所在地 埼玉県川口市元郷 築城者 平柳蔵人 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 正覚寺・宅地 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 川口市指定史跡 評　価 　岩槻太田氏の家臣平柳蔵人の居館跡である。蔵人は永禄７年（１５６４）の国府台合戦で討死にしている。居館は南平公民館元郷分館付近にあったとされ、碑文には土塁と三重の堀を巡らせた堅固な館だったということが刻まれている。 　平柳蔵人の居館跡を訪ねたのはかなり昔のことであり、当時のことはあまりよく覚えていない。川口市も高層マンションが建設されるようになりキューポラの街という印象もすっかり消えてしまった。元郷には以前に勤めていた会社の後輩が住んでいることもあって何度か来たことがあった。 　公民館の敷地内に平柳蔵人館跡の石碑と由来碑が建っていたので撮影しておいた。蔵人は善政を布いた人らしい。その遺徳を慕う人々により伝承が残され居館跡に石碑が建てられていた。無名に近い武将の居館に石碑が建つことは稀であり、蔵人が領民から慕われ、その死を悲しむ人が多かった証拠と言えよう。 埼玉高速鉄道「川口元郷」下車　徒歩１５分 日本城郭大系／新人物往来社・埼玉ふるさと散歩／さきたま出版会 2002/02/09