別　名 − 所在地 埼玉県入間市野田 築城者 野田成光 築城年 鎌倉時代 廃城年 − 現　状 白髭神社付近か 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　野田氏についていろいろと調べてみたがほとんどわからなかった。丹党の系図によれば井戸五郎直家の弟成光が野田三郎と称したされるが、父親の井戸八郎政成は同じ丹党でも秩父を地盤とした岩田氏の出身であり兄直家も弟の三沢七郎家綱も秩父に暮らし土地の名前を苗字としている。なぜ成光だけが遠く離れた入間郡へ移り住んだのかがわからない。 　入間市は武蔵七党のうち村山党の金子氏が勢力を広げた土地として知られている。市内には同じ村山党出身の宮寺氏の居館もありこちらは遺構が残り案内板も設置されている。その他は近世の旗本陣屋がほとんどだが、元加治駅から近い野田は丹党出身の加治氏が最初に拠点を構えた場所であり同じ丹党の野田氏がいたことがわかっている。 　加治氏の館跡は場所が特定されているが野田氏の館跡は伝承もなく手がかりは何もなかった。入間市博物館に展示されていた加治氏館の北東に拓けた土地があり、明治時代の迅速測図でも集落が成立していたことが唯一の手がかりだった。かなり強引な気もするが白髭神社付近を野田氏館の候補地としておきたい。 西武池袋線「元加治」下車　徒歩２０分 武蔵武士／有峰書店新社 2019/08/27