別　名 − 所在地 埼玉県北足立郡伊奈町小室 築城者 − 築城年 − 廃城年 − 現　状 県立がんセンター 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　大山遺跡という名称で埼玉の中世城館跡に収録されており、室町時代から戦国時代の館跡と推定され溝と井戸が確認されている。埼玉県埋蔵文化財調査事業団のＷｅｂサイトによれば、遺跡は原市沼に面した台地の西側斜面に存在し、奈良時代から平安時代にかけては鉄の生産と加工が行われていたことがわかったとしているが、中世城館の存在については触れていない。 　墓参を兼ねて伊奈城へ再訪してみようと思った。当初は蓮田から伊奈町にかけて点在する堀ノ内を訪ねながら歩こうと思ったが、けっこうな距離があるので考え直し、素直にニューシャトルの丸山駅から歩くことにした。 　伊奈城だけではもったいないので近くに城館跡はないか探したところ、大山遺跡があり場所もわかりやすいので立ち寄ってみた。遺跡跡は県立がんセンターが建ち何も残っていないが、やや微高地にあることは周辺を歩くとわかる。発掘調査で溝と井戸が確認されたとはいうものの、それだけで中世城館跡と断定するのも早計ではないかと思うが、北足立郡には岩槻太田氏に関連する城館跡が意外なほど多く残っているので、大山館も強いて考えればそのひとつということになるのだろう。 ニューシャトル「丸山」下車　徒歩１２分 埼玉の中世城館跡／埼玉県立歴史資料館・Ｗｅｂサイト／埼玉県埋蔵文化財調査事業団 2023/01/20