別　名 − 所在地 埼玉県鴻巣市下谷 築城者 矢部新右衛門 築城年 戦国時代 廃城年 − 現　状 太子堂 遺　構 − 移築建造物 − 再建建造物 − 史跡指定 − 評　価 　岩付太田氏の配下として鴻巣七騎の一員を構成した矢部新右衛門の屋敷跡の所在地は未だ確定していないが、下谷地区に残る太子堂の付近と思われる。新右衛門の他にも矢部兵部の名も伝わるが、いずれもその事跡はよくわからない。天正１８年（１５９０）の北条氏滅亡後は当地に帰農して村役人を務めたという。 　鴻巣七騎の足跡を追い求めて鴻巣市から桶川市までを歩き続けた。気温が上がり陽射しも強く２月とは思えない陽気だったが、名もなき武士たちの故地を廻るのはとても楽しい時間であった。 　矢部氏の屋敷跡は明確には特定されていないが、太子堂のあたりだったらしい。墓地には矢部一族の墓が多く、また周辺にも矢部氏の末裔の人たちが今も数多く暮らしているようだった。遺構には出会えず太子堂にも由来を記した案内板などはなかったが、今もその末裔の暮らしが息づいているだけでも素晴らしいことだと思った。 ＪＲ高崎線「桶川」下車　朝日自動車バス「菖蒲車庫」行で「上谷公園入口」下車　徒歩３０分 北本市史　通史遍／北本市 2024/02/20